僕の部屋は寒い。 どのくらい寒いかというと、朝玄関を出ても寒さを感じないくらい寒い。 オリーブオイルが低温のため凝固してしまうほど寒い。 携帯電話の電波の調子が悪いけど、人肌に暖めると調子がよくなるほど寒い。 生ごみを2週間くらい出し忘れていても臭くならないほど寒い。 窓を締め切っているはずなのに真夜中カーテンが揺れているほど寒い。
それでも僕は、なんとか生きている。 根性で7時前に起きている。 毎朝僕は体育会系だ。
僕が思いつきで生きているとするならば、ある日「ガラス拭きってかっちょいいな」と思って、たとえ早起きがこんなに辛くても、思いつきで楽しく生きている僕がいるとするならば、僕は30歳を過ぎた頃、鳥取で列車事故で死ぬはずである。
playback いちょう、ひらり。 2000.02.27