日常

ガラスの仕事を始めて、そろそろ1ヶ月になります。 やっと仕事に慣れてきました。 具体的に言うと、自分に与えられた仕事だけでなくて、全員でやっている仕事の全体が見えてくるようになりました。 ガラスを拭いてればいいわけじゃないんですね。 チームワークが大切なんです。

社員とバイトを会わせて12人の小さな会社ですが、小さな会社うえに、色々と問題もあります。 うちより大きなガラス拭きの会社から仕事を割り当てられることもあるのですが、そんな会社とのいざこざも結構あります。 愚痴のようなものを先輩達が話していて、僕は新人なので黙ってればいいんだろうけど、ついつい口を出してしまいます。 性分なんですね。 でも先輩のウケがよかったりします。 当たり前ですね。

でもあれです。 僕は仕事に、はまりすぎてゆきます。 僕はガラスの仕事をするために生きているのではないか、と錯覚する時もあります。 毎日毎日が習慣になってきています。 僕の生活は日常に支配されていきます。 フリーターなんだから、体は束縛されても頭は束縛されないという考えだったのに、ふと気付くと仕事場の人間関係を考えていたりします。

理想通りに生きていくとは難しいです。

playback  いちょう、ひらり。 2000.03.08

ペペロンチーノ

今日の夕飯は、おいしいペペロンチーノだった。 「おいしい」というのがポイントで、今年度は週に4,5回はペペロンチーノを作ったけど、自分で「これはうまい!!」というペペロンチーノができたのは、5回に1回くらいだった。

今年度はペペロンチーノを作りつづけていた。 夏の盛りはさすがに、素麺や冷やしたぬきうどんにレギュラーの座を奪われたこともあったが、1週間毎日ペペロンチーノを食べつづけた週も何度かあった。 ニンニクと唐辛子をオリーブオイルで熱している時の、あのワクワク感はなんなんだろうか。 僕とペペロンチーノっていったい・・・。

きっかけは、去年の4月、急に引越しをしなければいけなくて、食費を抑えなければならなかったからだ。ペペロンチーノの材料費は、べらぼうに安い。 ちょっと大きなスーパーに行けば、「ママ・スパゲッティー」は、400グラム150円くらいで売っている。120グラムぐらい使えば結構な量なので、あとは唐辛子とニンニクだけだ。全部合わせても一食にかかるのは170円くらいだろうか。 しかもおいしい。 飽きない。 そのシンプルさが逆に飽きない理由なのだろう。 もしかしたら前世がイタリア人だったのかもしれないが。

ペペロンチーノの味の決め手は、麺の茹で加減と、塩の量、唐辛子の辛さ具合だ。 どれも大事だが、実は塩加減が一番難しい。 これが僕が10ヶ月作りつづけて学んだことだ。 塩の量で、麺自体の味、小麦粉の甘さが引き立つかどうかが決まってくる。 コーヒーの味が、淹れる時のお湯の温度や時間で毎回変わるように、ペペロンチーノの味も毎回違ってくるのである。

問題は一つ。 僕が自分で作った以外のペペロンチーノを、食べたことが無いことだろうか。 でもおいしいんだからしょうがない。 中毒なんだからしょうがない。。。

playback  いちょう、ひらり。 2000.02.03