流れ星

冬の寒い夜。頬にあたる風は、冷たいけれど透き通っている。年末だから空気がきれいなのかもしれない。
ぼーっと空を眺めながら家に向かって歩いていたら、流れ星が落ちるのが見えた。オリオン座の下のあたり。同じをじっと見る。もしかしたら錯覚だったのかもしれない。

あっ、と思った瞬間、小さな白い光が、さっと流れてまた消えた。

何かの流星群が来ているのかもしれない。立ち止まって空を眺め続けたけれど、もう流れ星は見えなかった。

 

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です