ガラス拭きの仕事で、待ちに待った高所ロープ作業をしました。
まず、ビルの屋上から登山用の80メートルのロープを一本垂らし、一番上にブランコの板のワイヤーをロープに巻きつけます。次に、ビルの屋上の縁からそのブランコに移り、壁を磨きながら少しずつ降りていくのです。
しかし、残念ながら、ロープ作業の印象はあまりいいものとは言えませんでした。 朝から風が強い上に、作業の途中から雨が強く降ってきて、ずぶぬれになりました。 雨に濡れるだけで、何だかとっても惨めな気持ちになってしまいます。
おまけにロープを使ってビルの壁をするすると降りている途中、金具とロープの間に、髪の毛が小指一本分くらい挟まれてしまい、同僚にカッターを取ってきてもらうまで10分程宙吊りになってしまいました。 雨と風にに打たれてますます惨めでした。
でもそれにもかかわらず、高いところにぶら下がっているのは、不謹慎なほど楽しかったです。 あまりニヤニヤしていると、社長に怒られそうだったので、こらえるのに一苦労でした。 一歩間違えたら落ちて死んでしまうのですものねぇ。 やっぱり遺書は書いておいたほうがいいなと思いました。
晴れて景色がよければよかったんだけれど。
playback いちょう、ひらり。 2000.04.11